トップメッセージ

事業の多様性、人の多様性、価値観の多様性で企業価値の向上に取り組みます

日清紡グループは「事業活動を通じて社会に貢献する」ことを使命とし、常に変化しています。企業理念「挑戦と変革。地球と人びとの未来を創る。」の下、「『環境・エネルギーカンパニー』グループとして超スマート社会を実現する」を事業方針に掲げ、ポートフォリオ変革によってさらなる成長を目指しています。

当社グループでは、戦略的事業領域を「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」の3つに定め、無線・通信事業、マイクロデバイス事業およびブレーキ摩擦材・化学品・成形品・繊維などで構成されるケミカル事業を柱として企業活動を展開しています。  

車のEV化や自動運転、船の自律航行といったモビリティの劇的変化に対応し、遠隔医療や見守りサービスを実現するのが無線・通信およびマイクロデバイスの世界です。まずは異常気象という目の前の課題に、防災無線やセンサーネットワークを提供して災害から人びとの命を守ります。そして市場のトップランナーであるブレーキ摩擦材や燃料電池セパレータをはじめとするさまざまな環境素材と、プライベートLTE・ローカル5Gといった通信システムや半導体で、環境問題にソリューションを提供してまいります。さらにレーダやGPS、超音波センサー等、モノづくりで極めた技術や製品を活用したサービス事業へと領域拡大を進めます。

こうした事業活動により、地球環境を守り・改善するサステナビリティ経営を推進することが、当社グループの持続的成長につながると考えます。そして、資本・経営・労働がそれぞれの権限と責任を認め合い、協力して付加価値の総体としての利潤を増やすことで、顧客・株主・従業員・取引先・地域社会などさまざまなステークホルダーの期待に応えてまいります。  

2030年に温室効果ガス排出量を50%削減(2014年比)し、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという環境目標の達成に邁進すると同時に、イノベーションの源である多様性とイノベーションの加速装置であるDXにより、事業の変革と成長を目指します。また、遵法に止まらず、人としての倫理に基づき行動することを旨とし、粘り強く人権デューデリジェンスやD&I活動を推進し、事業の多様性・人の多様性・価値観の多様性を強みとして企業価値向上に取り組んでまいります。  

これからも変化をチャンスと捉え、成長し続ける日清紡グループにご期待ください。

日清紡ホールディングス株式会社
代表取締役社長 村上 雅洋