トップメッセージ

環境・社会・企業統治の視点を高めて、グループ企業価値の向上に邁進します

私たちは、社会・市場・ステークホルダーの皆さまにお役立ちして一層評価・信頼される企業グループをめざします。そのためには、多様性(ダイバーシティ)を尊重して持続可能な社会を実現する「環境・エネルギーカンパニー」グループとして成長すること、組織文化の質的な向上と業績面での量的な成長とを並行して実現していくこと、が重要だと考えています。
質的向上にはコンプライアンスや企業倫理などの守りのガバナンスとともに、迅速・果断な意思決定による攻めのガバナンスを発揮していくこと、量的成長には既存事業の拡大・新規事業の創出・M&Aや事業連携を遂行していくこと、がポイントとなります。特にM&Aは量的な成長だけではなく、質的な向上にも重要な成長戦略の柱です。M&Aによる多様性が生み出す創造性や革新性を活かしたイノベーティブで持続的な組織風土の進化も期待しています。

当社グループの戦略的事業領域として、「無線・エレクトロニクス」「オートモーティブ・機器」「素材・生活関連」「新エネルギー・スマート社会」を掲げています。
中でも、技術新時代の象徴であるIoT、AIなどの分野に直結する無線・エレクトロニクス事業においては、昨秋日本無線(株)を完全子会社化し、今秋には新日本無線(株)を完全子会社にすることでグループとしての事業基盤を一層強化していきます。さらに、今春リコー電子デバイス(株)を連結子会社として取り込み、新日本無線(株)とのシナジー効果を高めていきます。

また、日本無線(株)が誇る情報通信技術・センサー技術をモビリティ分野に応用するため、今年4月にJRCモビリティ(株)を設立しました。自動車の先進運転支援システム(ADAS)をはじめ、船舶や農業機械、産業機械、ドローン、鉄道車両などモビリティ分野全体の自動運転や電動化、コネクティッド化などの実現に大きく貢献していきます。
他方、長期的な展望を熟慮して、紙製品事業やファウンデーションブレーキ事業を譲渡し、コングロマリット・プレミアムを効率的に発揮していくための事業ポートフォリオの組み替えも同時に行っています。

これからは「モノ」をベースにした「コト」や「サービス」の提案・提供によって市場ニーズをつかむ時代です。「技術新時代・超スマート社会への挑戦」をスローガンに、イノベーション、テクノロジー、マーケティング、ビジネスシステムのそれぞれの側面から当社グループのコンピタンスを高め、「環境・エネルギーカンパニー」グループとして存在感を示してまいります。
最後に、2018年度から事業年度の末日を12月末日に変更する予定です。これでグループ内の決算期を統一し、グローバルな事業運営と経営の透明性を一層向上させてまいります。さらにはIFRS(国際財務報告基準)の任意適用も視野に入れた検討も行っています。
グループ経営力・グローバル経営力を高めて、前進していく日清紡グループの今後にご期待ください。

2018年5月

日清紡ホールディングス株式会社
代表取締役社長

河田 正也