オートモーティブ・機器

自動車では、走る・止まる・曲がるといった基本機能に加え、安全性・快適性・信頼性・環境性を高めるためのエレクトロニクス化が進んでいます。特に、環境意識の高まりとともにハイブリッド車をはじめ電気自動車や燃料電池車といった次世代環境自動車の分野での技術開発が急速に進んでいます。

日清紡グループは、ブレーキ摩擦材をはじめ精密部品、電子部品などさまざまな車載製品を供給しています。グローバルサプライヤーとして、自動車の「安全」「快適」「信頼」「環境」という大きな技術テーマの実現に取り組んでいます。

関連事業

エレクトロニクス事業

日本無線(株)では世界で初めてカーナビ用GPS※1の受信機を開発して以来、高度なモビリティ社会の実現に向けた製品開発に取り組んでいます。ITS※2スポット対応車載器やVICS※3ビーコン送受信機など、安全・安心な道路交通社会の発展に貢献するITS関連製品もその信頼性から高く評価されています。

  • ※1 GPS=Global Positioning System:全地球測位システム
  • ※2 Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム
  • ※3 VICS=Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム
ITS関連製品
ITS関連製品(クリックで画像を拡大)
DSRC車載器
DSRC車載器
VICSビーコン送受信機
VICSビーコン送受信機
GPS受信モジュール
GPS受信モジュール

自動車業界において、マイクロエレクトロニクス技術の重要性とその市場規模は今後さらに大きくなっていきます。新日本無線(株)の車載用半導体は、その高い信頼性から電子制御ユニットを中心に多くの用途に採用されています。信頼性と付加価値の高い製品開発を通じてカーエレクトロニクスの未来を支えていきます。

NJW4140RZ
NJW4140RZ

長野日本無線(株)は、エレクトロニクス化が進む次世代自動車の電源装置や充電器に使用される車載機器用コイルを生産しています。長年蓄積してきた巻線技術を活かし、カーメーカー各社のニーズに合わせ小型・高効率・高信頼性の製品を開発しています。

車載コイル
車載コイル

ブレーキ事業

日清紡ブレーキ(株)とTMD Friction Group S.A.が手掛ける自動車用ブレーキ摩擦材は、自動車を止めるための部品として、数多くある自動車部品の中でも重要保安部品のひとつに数えられています。

近年、この摩擦材に含まれる銅がブレーキング時に摩耗紛として飛散し、水質汚染を引き起こす原因とされ、米・カリフォルニア州などでは原料に銅の使用を規制する法律※を制定しています。自動車業界にとっては、この環境規制に対応することが大きな課題のひとつとなっています。日清紡グループでは、この環境規制に対応する摩擦材の開発にいち早く取り組み、欧州ではすでに銅フリー製品の供給を一部で開始しました。引き続き安全と環境を両立する摩擦材の開発に努めていきます。

※2021年から銅含有量5.0%以上、2025年からは同0.5%以上の摩擦材の販売・組み付けを禁止

摩擦材(ディスクパッド、ブレーキライニング)
摩擦材(ディスクパッド、ブレーキライニング)

精密機器事業

日清紡メカトロニクス(株)では、自動車を安全にコントロールする電子制御ブレーキシステム(EBS)やディーゼルエンジンの環境性能を飛躍的に向上させるコモンレールシステムなどに用いられる、重要な精密加工部品をグローバルに供給しています。いずれの部品も加工難易度が高く、高度な切削技術が要求されます。これらの分野で高品質な製品を提供することで、自動車の安全性能、環境性能の向上に貢献しています。

ポンプ用ハウジング
ポンプ用ハウジング

化学品事業

近年、自動車業界では、生分解性プラスチックの内装品への採用や塗料の水性化など、原料や素材そのものにおいても環境に配慮したものへの切り替えが進められています。用途の性質上、生分解性プラスチックには強度や耐久性、水性塗料には耐水性や密着性などが求められますが、これを可能にするのが日清紡ケミカル(株)のカルボジライトです。その性能が評価され、樹脂の改質剤、架橋剤としてデファクトスタンダードになりつつあります。

カルボジライト 自動車関連用途例
カルボジライト 自動車関連用途例(クリックで画像を拡大)