日本で就職したいと思い、「WORK IN JAPAN」というプログラムに参加して日清紡に出会いました。日清紡を選んだ理由は三つあります。まず、少人数の会社説明会がアットホームな雰囲気に包まれ、外国人先輩社員のお話を聞いて、外国人にとって働きやすい職場環境が整っているのだという安心感を覚えました。次に、以前より経理の仕事に興味を持っていたので、希望する仕事に従事することができること。最後に、若手にも海外挑戦のチャンスを積極的に与えてくれる海外研修制度等も魅力でした。
入社前は、経理の仕事は几帳面で堅苦しく、個人で担当する業務が多いイメージを持っていました。しかし、実際はチームで様々な業務を分担し、常に仕事の情報を共有しながらお互いにサポートしあっている職場だと実感しました。年齢が離れた先輩社員も多いですが、みんないつも和気あいあいとしていて、暖かい雰囲気の職場です。
出社後まずはメールのチェックと一日の仕事のスケジュールの確認を行います。その後、主に担当部署から送付される請求書の経費処理、請求書の発行及び仕入先への支払業務を行います。その他、毎月決まっている経費の請求書が揃っているか、処理に漏れがないかをチェックし、担当の方に確認します。午後3時頃からは従業員の出張旅費精算書をチェックし、会計処理及び振込の手続きを進めます。ルーチンワークが多いですが、限られた時間の中で正確な処理が要求される業務です。
現在の課題は支払業務の正確性、効率性を向上させることです。経理はシビアな仕事で、特に支払業務は会社の信用問題に関わるため、ミスは許されません。また、日清紡には子会社や事業所が多いため、毎月数百社の取引先への支払業務を行っています。そのため、決められた期日までに数百社の処理を1件1件間違いなく業務を進めることが求められます。その他、資金調達の効率性のために資金需要をより早くより的確に把握することにも取り組んでいます。
少しでも不明な点があったら、曖昧なまま自分で判断するのではなく、すぐに担当部署の方に確認することを心がけています。経理は請求書などの書類から数字を読んで会計処理するのではなく、各部門と情報を交換し、最適な会計処理を通して、業務改善及び経営改革のサポートを行っています。そのため、なるべく様々な部門の方を接して、どのような要望と悩みを抱えているかを直接聞いて、自分の疑問を解消したり、新たな問題点を発見したりするように工夫しています。
営業や総務など社内の他部門から会計処理に関する相談を受けることがよくあります。その時、自分の回答で他部門の業務がより効率的に進められるようになると、とても嬉しくて、モチベーションも上がります。それだけでなく、他部門の方とのコミュニケーションを通して、経理の知識に限らず、会社の経営状況と他部門の業務に関する情報を把握して、自分の業務やスキル幅が広がっていくのも今の仕事の大きなやりがいだと思います。
「チェックリスト」を作って、業務の段取りを付けてから実行することです。支払業務のボリュームが大きいので、どんなに気を付けてもちょっとしたミスや漏れが出てしまいます。同じミスと漏れを繰り返さないために、支払業務のスケジュール及びミスが出やすいところをリストにして、一つずつ確実に完成できたかをチェックしています。日頃からそういった小さな改善を積み重ねて、仕事の効率向上に取り組んでいます。
一番印象深かったのは、現部署に配属されたばかりの頃、「新入社員だからこそ、私たちが見慣れてしまったムダや改善すべきところに気づくから、どんな小さなことでもどんどん聞いてください」と先輩社員から励ましてくれたことです。優しい先輩達のおかげで、私は失敗を恐れずに自分の考え方を話すことができるようになってきました。
今後は自分自身で勉強するだけではなく経理や財務に関わる業務を経験し、誰からも頼られるような経理・財務のジェネラリストを目指しています。さらに日清紡は海外勤務のチャンスが豊富なので、私もいつか世界中で活躍してみたいと思っています。
母国語の熟語、「厚積薄発」だと思います。長年間蓄積してきた技術力・ノウハウがあるからこそ、強みを発揮できるという意味です。
普段の休日はよく家で映画やテレビ番組を見て、のんびりとしています。また、旅行と山登りが大好きで、連休は旅行に行きます。2015年は初めて富士山を制覇し、達成感一杯ですごく感動しました。
