戦略的事業領域

3つの戦略的事業領域

「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」に関わる3つの分野を戦略的事業領域に定め、「環境・エネルギーカンパニー」グループとしてたゆまぬイノベーションを原動力にグループ一丸となってさらなる成長を目指します。新型コロナウイルス感染症の影響によって事業やサービスのデジタル化が加速する中、日清紡グループにおいてもDXの推進を経営における重要戦略の一つに掲げ、3つの戦略的事業領域において、メーカーとしてのモノづくりの技術や製品をベースとして、デジタルデータを活用した価値を提供するサービス業に事業領域を広げていきます。また、2022年1月にマイクロデバイス事業の中核2社を統合し、開発や営業、生産など両社のリソースの融合を進めており、アナログ技術を強みとした電子デバイスとマイクロ波製品によるアナログソリューションを通じて、3つの戦略的事業領域で実現される“つながる社会”の発展に貢献していきます。

モビリティ

モビリティ領域の市場は拡大基調にあります。自動車業界では、“CASE”に代表される新しい技術革新が進んでおり、EV化と自動運転に向けた動きが進んでいます。自動車の自動運転については条件付き自動運転が可能な「レベル3」に続き、無人走行が可能な「レベル4」サービスの実用化に向けて世界各地で取り組みが進んでいます。また海運業界においては、新型コロナウイルス感染症による経済活動停滞の影響を受、2020年前半に急激な落ち込みを見せましたが、2020年後半からは回復基調に戻っています。そうした市場環境の中で、海洋産業における安全性や効率性の向上と持続可能性を実現する手段として、自律型プロジェクトへの投資や状況認識船の需要の増加を背景に、次世代自律運航船の開発が進んでいます。

インフラストラクチャー&セーフティ-

気候変動の影響で、近年、世界中で異常気象や自然災害が頻発しており、ゲリラ豪雨や土砂崩れなど、その災害の激甚化がより深刻化しています。国内で1時間の降水量が50㎜を超える短時間強雨の年間発生回数は、過去40~50年で大幅に増えており、この傾向は世界各地でも共通しています。日清紡グループの防災・気象システムは、安定的な官需にも支えられながら、今後も成長を続けると予測されています。また、モバイルネットワークに関しては、海外ではプライベートLTE(4G)の実績を積み上げている中、国内では5G(第5世代移動通信システム)への移行を機に、公衆網を中心としていたモバイルネットワーク市場がローカル5Gとして広がることで、自営網市場の飛躍的な拡大が見込まれています。

ライフ&ヘルスケア

高齢化の進行、地域の過疎化、出産の高齢化、女性の社会進出といった社会的変化によって、在宅・訪問介護や高齢者向け施設、保育所での見守り、さらには地域医療における遠隔医療に関する市場が拡大しています。例えば、2019年度の国内での要介護(要支援)認定者数は約669万人と、公的介護保険制度がスタートした2000年度に比べるとその数は約2.6倍に増えています。また、地球温暖化・高温化による熱中症リスクの高まりで、作業者の健康管理を見守る需要も新たに生まれるなど、ライフ&ヘルスケア関連市場は今後も成長が続くことが予測されます。