戦略的事業領域

これからの日清紡を牽引する3つの事業領域

「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」に関わる3つの分野を戦略的事業領域に定め、「環境・エネルギーカンパニー」グループとしてたゆまぬイノベーションを原動力にグループ一丸となってさらなる成長を目指します。
また、新型コロナウイルスの影響によって事業やサービスのデジタル化が加速しており、日清紡グループとしても、DXの推進が経営における重要戦略の一つとなっています。3つの戦略的事業領域で、メーカーとしてのモノづくりの技術や製品をベースとして、デジタルデータを活用した価値を提供するサービス業に事業領域を広げていきます。

モビリティ

自動車業界は〝CASE″に代表される新しい領域で技術革新が進む中、自動運転については、条件付き自動運転が可能な「レベル3」の解禁をはじめ、無人走行を可能にする「レベル4」サービスの実用化に向けた取り組みも世界各地で盛んになってきています。この流れは自動車に限らず、船舶もまた自動航行へ向けて針路を取っています。このような中、日清紡グループでは、無線・通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品といった事業セグメントが連携し、LTE(次世代高速携帯通信規格)やミリ波通信などの保有する技術を融合させながら、先進運転支援システム(ADAS:自動運転の「レベル2」)をはじめ、陸・海・空・宇宙まですべての移動体の自動運転に関わる技術を磨くことで、安全性や環境面での貢献を図っています。センシング技術などの仕組みを個々の移動体に載せるだけでなく、信号機や高速道路といったインフラ、海上運航ならば陸や空との無線通信も含めて、実用度を高めていきます。

インフラストラクチャー&セーフティ-

近年、数多く発生する自然災害は気候変動の影響とも言われており、ゲリラ豪雨や土砂崩れなど、その災害の激甚化が深刻な社会課題となっています。日清紡グループでは、無線・通信、マイクロデバイス、化学品といった事業セグメントが連携し、気象レーダーや河川水位の監視システムといった防災システムを通じて、いかに事前に察知して避難を進めるかというところで貢献しています。また、ビルやプラントファクトリー、さらには大きなダムなどの構造物の中で、海外では4G(第4世代移動通信システム)、国内では5G(第5世代移動通信システム)をしっかりとつなぐことで安全管理を促進するほか、老朽化の進む高速道路などでの異常検知など、グループ各社の技術と知見を活かすことで、超スマート社会における人々の安全と安心を実現するソリューションを提供します。安定的な官需にも支えられていますが、新設したデジタルビジネス推進室を中心に、機器の販売から、機器から得られるデータを活用したサービスソリューションの提供へと広げていきます。

ライフ&ヘルスケア

日清紡グループでは、無線・通信、マイクロデバイス、精密機器、化学品、繊維、不動産といった事業が連携してそれぞれの技術や知見を応用することで、環境関連製品やメディカル関連製品の開発を進めています。昨今、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、さまざまな領域で「リモート」「非接触」であることのニーズが高まる中、日清紡グループでは強みの無線通信技術を使った医療機器や介護の領域での製品開発を通じて、人々の日々の暮らしに貢献しています。

2020年12月に医療機器メーカー大手のテルモ株式会社から発売されたハンディタイプの超音波診断装置は、当社グループの持つ無線通信技術と医療機器がコラボレーションして実現した好事例です。介護や見守りといった視点で、当社の持つ技術をソリューションに変えて事業の拡大を図ります。