化学品事業

蓄積した多彩な技術を駆使して、
環境保全と快適な暮らしの実現に貢献する製品をグローバルに展開

化学品事業では、多彩な専門技術と知的財産を結集し、環境保全と快適な暮らしの実現に貢献する製品の開発に取り組んでいます。とりわけ燃料電池セパレータ、高機能性樹脂素材カルボジライトなど、環境関連の技術・製品の開発に注力しています。さらに、硬質ウレタンフォームや高性能ガラス状カーボンといった高機能化学品の開発にも取り組み、市場への普及を図っています。

今後も新たな独創技術の開発や既存製品の一層の高機能化・高性能化に注力するとともに、生産・販売体制のグローバル化を推進し、社会が必要とする次世代ケミカル製品の提供に努めていきます。

主な商品領域

  • 硬質ウレタンフォーム/
    水処理用担体
  • 高機能性
    樹脂素材
    「カルボジライト」
  • 燃料電池
    セパレータ
  • ニューカーボン材料

主な製品

エアライトフォーム

日清紡ケミカルのエアライトフォームは、独自の技術を基に開発した硬質ポリウレタン樹脂で、発泡体は優れた断熱性能を有する材料です。建築物から車両までさまざまな分野で使用されています。各種断熱材のなかでも断熱性に特に優れた独立気泡品、強度や防振性能に優れた低発泡品などを取り揃えています。

また、超低温用に開発したウレタンフォームは、近年、需要が高まっているLNG(液化天然ガス)地下タンク用の保冷パネルとして、多くの実績を有しています。さらに安全性・操舵性に優れたSPB(自立角形タンク)方式のLNG船用保冷パネルとしても、世界で唯一の実績を誇ります。

LNGタンク
LNGタンク
LNG船
LNG船

高機能性樹脂素材「カルボジライト」

環境素材として注目されているバイオプラスチックに、耐久性を向上させる改質剤として使用されて、その普及に貢献しています。

また、塗料やインクなどに一般的に使用される有機溶剤を使わない、安全性の高い水性樹脂の架橋剤として、その市場の拡大に貢献しています。

カルボジライト
カルボジライト

燃料電池セパレータ

化学品事業では燃料電池の主要部品であるセパレータを手掛けており、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)に発売当初から採用されています。また、各自動車メーカー、スタックメーカーと自動車用途での共同開発も進めています。

燃料電池セパレータ
燃料電池セパレータ

ガラス状(アモルファス)カーボン

独自の技術で開発したガラス状(アモルファス)カーボンは、従来の炭素材料とは異なり気孔や粒界の無い等方性組織を有していることが特長です。

高純度、耐蝕性、無発塵であることから、半導体前工程の製造装置や医療機器の中核部品として使用され、業界の技術革新を支えています。

ガラス状(アモルファス)カーボン
ガラス状(アモルファス)カーボン