ブレーキのグローバルサプライヤーとして製品性能向上と環境対応に注力
自動車の安全性・快適性の確保に重要な役割を担うブレーキ事業。キーパーツであるブレーキ用摩擦材の分野で、顧客のニーズを先取りすべく、最先端の評価機器の導入、豊富なデータやノウハウを駆使し開発を行っています。1946年から摩擦材製品の生産を開始し、現在5か国の拠点から、全世界に製品を供給しています。
自動車産業は、これからも新興国市場を含めさらに成長していくと予想されますが、FCV、PHV、EV※などの環境対応車や、インテリジェントドライブなどの技術革新に対応すべく開発に注力しています。また、グローバルサプライを強化し、世界の自動車販売動向にあわせたフレキシブルな生産体制の整備、新興国市場への積極展開などに注力しています。
摩擦材はブレーキ装置にとって、かなめとなる部品です。ディスクブレーキでは、車輪と一体化したディスクローター(円盤状の金属板)を2枚のディスクパッド(摩擦材)で強く挟むことで車輪の回転を止めます。また、ドラムブレーキでは、車輪と一体化した円筒形のドラムに内側からブレーキライニング(摩擦材)を押し付けることで車輪を止めます。つまり、ディスクパッドとブレーキライニングが生み出す摩擦力が自動車を止めるのです。
日清紡ブレーキの摩擦材は、優れた制動力と心地よい制動フィーリング、さまざまな条件下での性能安定性や耐久性を実現。軽自動車や普通乗用車、スポーツカー、大型トラック・バスなどのブレーキ装置で幅広く使われています。