トップメッセージ

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気候変動対策に対するソリューションを提供するとと
もに、事業活動を通じてカーボンニュートラル達成に
貢献していきます

気候変動対策に対するソリューションを提供するとともに、事業活動を通じてカーボンニュートラル達成に貢献していきます

2022年に入り、世界情勢はこれまで以上に不確実性の高い状況へと変化しています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックはいまだ収束を見ることができず、加えて、国際政治情勢もかつてないほどの緊張状態を見せています。そのような中で、何十年も前から警鐘が鳴らされてきた地球環境は、良くなるどころか悪化の途を辿り、突発的なパンデミックの陰で今もじわじわとその危機が進行しています。これは、目先の経済を最優先してきた人類の危機感の弱さによるものであり、地球環境が持続可能であり、社会が安定して世界が平和であるという前提があって初めて企業が成り立つということを、決して忘れてはならないと私は強く思います。

日清紡グループは、「挑戦と変革。地球と人びとの未来を創る。」を企業理念に掲げ、そこから導かれた事業方針として、「『環境・エネルギーカンパニー』グループとして、超スマート社会を実現する」を掲げてきました。その方針の下、気候変動対策に資する取り組みを重視して事業を進め、長期環境目標として2050年までのカーボンニュートラルの達成を目指します。目標達成に向けては、リスクと機会を見極めた上で具体的なロードマップを描き、裏づける必要があります。そこで2021年より無線・通信(ソリューション事業)、ブレーキ、化学品の各事業で気候変動に関するシナリオ分析を実施しました。2022年からは無線・通信(マリンシステム、ICT・メカトロニクス、モビリティ各事業)、マイクロデバイス、精密機器、繊維の各事業へも展開しており、シナリオ分析の結果、進むべき方向性が見えてきたことにより、今年6月にはカーボンニュートラルを宣言し、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明しました。

また、2050年のカーボンニュートラル達成を見据えたロードマップとして、2030年までの中期環境目標を定性・定量の両面で策定しました。

さらに、これらを含む第5期サステナビリティ推進計画を策定し、取り組みを進めます。2021年度までの第4期サステナビリティ推進計画は概ね達成できましたが、第5期計画では、一部積み残した課題とこれまでの実績とを踏まえ、取り組み内容やKPI目標の継続、変更を行っています。
こうしたサステナビリティ推進活動に関して、2022年4月に機構改革により新設したサステナビリティ推進室を中心に、組織基盤においてもサステナビリティ経営に資する最適な体制で取り組みを強化していきます。またその基盤を支える上で重要なのが、2つの「D」、すなわちDX(デジタルトランスフォーメーション)とD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)です。人材の多様性・包摂性の重視と、デジタルの活用によって、ビジネスモデルの変革やイノベーションの想起につなげていきます。

創業以来、「事業活動を通じて社会に貢献する」という企業公器の考え方を具現化した戦略を進めてきた日清紡グループにとって、SDGsやESGは単なる看板やお題目ではなく、企業経営の中枢に据えられた考え方です。今後もサステナビリティにつながる数々の製品群を生み出し、グループ全体で社会課題・環境課題の解決に寄与しながら、自社の目標達成も同時に実現していきます。

日清紡ホールディングス株式会社
代表取締役社長
村上雅洋