省資源

日清紡グループのSDGsへの貢献

日清紡グループは、省資源の活動を通じ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献します。
当社グループ環境目標である、リサイクル率の改善を達成するために、KPI を管理して計画的に対策を講じています。

※ KPI:Key Performance Indicator 業績管理指標・業績評価指標

コアとなるSDGsゴールおよびターゲットと日清紡グループの活動

日清紡グループは、SDGs 12.5をコアとなるゴールおよびターゲットと考え、省資源活動を推進しています。

  • ①ISO14001の活動を通じ、廃棄物適正処理ガバナンスの徹底を図りながら、産業廃棄物を適正処理
  • ②廃棄物排出量の削減、再生利用、梱包材料の再使用や使用量削減などを推進
  • ③廃棄物処理事情の異なる海外事業所での、優良な廃棄物再生利用業者の選定・委託、廃棄物の再生利用を進める活動
  • 12. つくる責任 つかう責任

    持続可能な消費と生産のパターンを確保する。

  • ターゲット:12.5

    2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

廃棄物発生量

日清紡グループの廃棄物発生量実績は、55.7千tと前年度廃棄物発生量比 5%増加しました。売上当たり廃棄物発生量は、0.109 t/百万円となり、前年度売上当たりの廃棄物発生量比6%減少しました。新型コロナウイルス感染症の影響からの回復需要により、多くの事業で廃棄物発生量が増加しましたが、売上が増加し製造原単位当たりの廃棄物発生量は減少しました。

リサイクル率は、88%(前年度リサイクル率比3%向上)となりました。ブレーキ事業において、研磨粉の利活用が進み、海外事業所でのリサイクル率向上活動が前進しました。

廃棄物発生量と売上当たり廃棄物発生量の推移

廃棄物発生量と売上当たり廃棄物発生量の推移

(千t)

  2017 2018
(調整後)
2019 2020 2021
廃棄物発生量 67.6 60.6 59.4 53.0 55.7
(t/百万円)
売上当たり廃棄物発生量 0.132 0.118 0.117 0.116 0.109

※ 当社は2018年に、決算日を3月31日から12月31日に変更しました。これに伴い経過期間となる連結会計年度は、変則的な決算となっています。このため2018年度は、当連結会計年度と同一期間の12カ月間となるように組み替えた調整後参考値を記載しています。

リサイクル量とリサイクル率の推移

リサイクル量とリサイクル率の推移

(千t)

  2017 2018
(調整後)
2019 2020 2021
リサイクル量 56.4 47.8 48.6 44.9 48.9
(%)
リサイクル率 83.5 78.9 81.9 84.7 87.8

※ 当社は2018年に、決算日を3月31日から12月31日に変更しました。これに伴い経過期間となる連結会計年度は、変則的な決算となっています。このため2018年度は、当連結会計年度と同一期間の12カ月間となるように組み替えた調整後参考値を記載しています。

ゼロエミッション

日清紡グループ全体で、ゼロエミッション(リサイクル率99%以上)活動を展開しています。廃棄物発生量が年間10 t以上ある拠点のうち、ゼロエミッション達成拠点は34カ所あります。

ゼロエミッション達成拠点

  • 日清紡ホールディングス(株) 中央研究所
  • 日清紡ホールディングス(株) 旭事業所
  • 日清紡ホールディングス(株) 徳島事業所
  • 日本無線(株) 長野事業所
  • 日本無線(株) 関東物流センター
  • 日本無線(株) 辰巳事業所
  • 日本無線(株) 上田物流センター
  • 日本無線(株) 北信越支社
  • 日本無線(株) 中国支社
  • 日本無線(株) 九州支社
  • 長野日本無線(株) 本社工場
  • 上田日本無線(株) 戸倉工場
  • ジェイ・アール・シー特機(株) 本社工場
  • 日本無線硝子(株)
  • NJコンポーネント(株) 山陽事業所
  • 日清紡マイクロデバイス(株) 川越事業所
  • 日清紡マイクロデバイス(株) やしろ事業所
  • 日清紡マイクロデバイス福岡(株)
  • 日清紡ブレーキ(株) 館林事業所
  • TMD/ Leverkusen Hitdorf
  • TMD/ Coswig
  • TMD/ Tatebayashi
  • 日清紡メカトロニクス(株) 浜北精機事業所
  • 南部化成(株) 本社・テクノセンター
  • 南部化成(株) 大井川事業所
  • 九州南部化成(株)
  • 日清紡ケミカル(株) 千葉事業所
  • 日清紡ケミカル(株) 徳島事業所
  • 日清紡ケミカル(株) 土気事業所
  • (株)日新環境調査センター
  • 日清紡テキスタイル(株) 徳島事業所
  • 日清紡テキスタイル(株) 吉野川事業所
  • Nisshinbo Do Brasil Industria Textil LTDA.
  • PT. Naigai Shirts Indonesia

事業別廃棄物発生量と事業別リサイクル率の推移

日清紡グループは、2030年度にリサイクル率95%を達成するとの目標を設定して、事業ごとに廃棄物削減活動に取り組んでいます。

事業別の廃棄物発生量は、ブレーキ事業が全体の45%を占めました。リサイクル率は、海外拠点でのブレーキ研磨剤のリサイクルが大きく前進しました。

事業別廃棄物発生量と事業別リサイクル率の推移(2018年度は調整後参考値)

事業別廃棄物発生量と事業別リサイクル率の推移

(千t)

事業別廃棄物発生量 2017 2018
(調整後)
2019 2020 2021
エレクトロニクス 3.81 4.96 -- -- --
無線・通信 -- -- 3.20 4.00 3.26
マイクロデバイス -- -- 1.62 1.42 1.57
ブレーキ 34.03 27.97 26.62 24.01 27.11
精密機器 11.83 11.62 11.45 10.10 10.91
化学品 0.43 0.66 0.30 0.32 0.40
繊維 17.29 15.16 16.01 12.95 12.27
その他 0.20 0.20 0.19 0.22 0.16

(%)

事業別リサイクル率 2017 2018
(調整後)
2019 2020 2021
エレクトロニクス 96.3 96.8 -- -- --
無線・通信 -- -- 94.9 95.5 94.8
マイクロデバイス -- -- 93.1 93.5 93.3
ブレーキ 72.5 64.1 74.2 78.0 80.2
精密機器 93.2 88.5 90.1 89.7 91.9
化学品 77.7 93.4 98.8 97.2 94.4
繊維 95.6 92.3 84.7 88.7 98.1
その他 93.9 94.7 94.5 93.5 94.3

※1 化学品事業2017年度リサイクル率の一時的な低下は、リサイクル処分委託先の定期修理によるものです。

※2 当社は2018年に、決算日を3月31日から12月31日に変更しました。これに伴い経過期間となる連結会計年度は、変則的な決算となっています。このため2018年度は、当連結会計年度と同一期間の12カ月間となるように組み替えた調整後参考値を記載しています。

※3 2019年度よりエレクトロニクス事業を無線・通信事業とマイクロデバイス事業に分離しました。

日清紡グループの活動事例

水圧搾方式汚泥脱水機の導入によるフッ化カルシウム汚泥排出量削減

日清紡マイクロデバイス福岡(株)では、フッ素系排水処理工程で汚泥脱水機を稼働しています。

フッ素系排水は、フッ化カルシム法と二段沈殿法で消石灰・硫酸・硫酸バンド・高分子凝集剤を使用し、1次/2次反応槽を経て凝集槽で処理します。最後に汚泥沈殿槽内底面にフッ化カルシウム汚泥を沈殿させ、水分を含んだ汚泥を、給泥ポンプで汚泥脱水機に送り、エアー圧搾方式(処理圧0.7MPa)の脱水処理(プレス)でケーキ状になった汚泥を解砕機処理し、産業廃棄物(汚泥)として搬出しています。産業廃棄物(汚泥)中の含水率は65%で、9月末までの平均搬出量は27t/月でした。

この処理工程で使用している汚泥脱水機(2007年製)は、設備の筐体・可動部劣化と腐食進行のため補修による継続使用不可と判断し、更新機種として、含水率低減(65⇒60%)が可能な水圧搾方式(処理圧1.5MPa)の脱水機を選定し、2019年中長期投資計画にて更新を計画しました。2020年度の事前工事を経て2021年10月に脱水機を更新し、立ち上げ評価で含水率59%であることを確認し、同月末より稼働開始としました。11~12月の平均搬出量は、30t/月でした。

今後は、汚泥処理状況を見ながら、排水量に見合った稼働時間等の最適化を図り、年間12.5tの汚泥搬出量削減を見込んでいます。

汚泥脱水機
汚泥脱水機

段ボールのリサイクルプログラムを開始

アメリカのNisshinbo Automotive Manufacturing Inc. (NAMI) は、2012年から段ボール廃棄物のリサイクルに取り組んでいます。

2020年は中国の古紙輸入規制の影響を受け、NAMIでは段ボールリサイクル率が低下しました。2021年より同社はPratt Industries社(アメリカ)と提携し、リサイクルプログラムを開始しました。使用済み段ボールを運搬しやすくするために段ボール用圧縮機を導入し、圧縮した段ボールを引き渡しています。

NAMIは年間50トンの段ボールのリサイクルを目標にしています。2021年のリサイクル実績は42 tで、目標の84%を達成しました。

使用済み段ボール圧縮機
使用済み段ボール圧縮機

シャツ再生プロジェクト

日清紡テキスタイル(株)では、廃棄されるシャツから新しいシャツに生まれ変わらせるプロジェクトに取り組んでいます。

使用済みのシャツを回収して裁断、イオン液体を使用して裁断したシャツを溶解させセルロースを抽出します。抽出したセルロースを紡糸して、再生セルロース繊維としてリサイクルします。現在、信州大学・日清紡ホールディングス(株) 新規事業開発本部と共同で研究開発を行っており、既にラボレベルでは現行の再生セルロース繊維を超える高強力なセルロース長繊維の紡出に成功しています。使用されるイオン液体は日清紡ホールディングスが選定したもので、ハロゲンを含まず環境汚染のリスクが少ない特徴を有しています。

2022年度中には技術を確立して、2023年にはパイロットプラント建設に着手し、2024年から試験生産開始を計画しています。

不要シャツ回収キャンペーン

東京シャツ(株)では、お客さまの不要シャツを回収し、日本環境設計(株)のJEPLANリサイクルインフラを利用し資源循環の実現に参加しています。

「BRING」の回収BOXを10店舗に設置し常時回収しているほか、年4回全店舗で「不要シャツ回収キャンペーン」を実施しています。2021年度は3月、6月、9月、11月に計77日間にわたってキャンペーンを実施致しました。

実績として、自社商品に限らず他社商品も含め合計約30,000枚のシャツを回収しました。昨今の環境意識の高まりを背景に、衣料品の廃棄に苦慮されていたお客さまからもご好評をいただいています。

また、6月のキャンペーン時期には広島地区2店舗と神辺店より白シャツを中心に140枚の回収シャツを日清紡テキスタイル(株) 吉野川事業所に送付し「シャツ再生プロジェクト」の原料として提供しております。

店舗にて回収された不要シャツは日本環境設計(株) 北九州響灘工場に送られ分別・破砕された後に素材分別され、「服から服をつくる」新しいリサイクル技術で製品原料にリサイクルされるほか、自動車内装材、コークス炉ガス、炭化水素油、コークス、工業用ウエスなどに利用されています。今後はシャツ以外のネクタイなども回収リサイクルの流れが作れるよう日本環境設計(株)と協議中です。

シャツ回収ボックス
シャツ回収ボックス