お客さまへの対応

日清紡グループのSDGsへの貢献

日清紡グループは、品質・顧客満足度向上の活動を通じ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献します。
当社グループのサステナビリティ目標である、「顧客満足度向上施策の継続推進」を達成するために、KPI を管理し、計画的に対策を講じています。

※ KPI:Key Performance Indicator 業績管理指標・業績評価指標

コアとなるSDGsゴールおよびターゲットと日清紡グループの活動

日清紡グループは、SDGs 12.5をコアとなるゴールおよびターゲットと考え、品質・顧客満足度向上の活動を推進しています。

  • 12. つくる責任 つかう責任

    持続可能な消費と生産のパターンを確保する。

  • ターゲット:12.5

    2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

日清紡グループの活動事例

河川物流の安全運航を支える高性能リバーレーダー

日本無線(株)は、ヨーロッパに於ける河川専用レーダーとして、船舶航行中の安全・安心を支える機器としてJMR-611リバーレーダーをお客さまに提供しています(図1)。ヨーロッパの河川は水源であると共に、重要な交通路として多くの船舶が航行をしています。船舶の中には、複数隻を連結して狭い水路にも関わらず全長が数百メートルになることもあり、他船の状況をより注意深く監視しながら航行することが不可欠となっています。

図1 リバーレーダー空中線と表示画面
図1 リバーレーダー空中線と表示画面

本リバーレーダーでは以下のような優れた機能・性能を実現しました。

①自船に搭載した2個以上のGPSの位置変化から、自船が進む「予測線」を表示(図2)。

②レーダー映像の他に、船舶を航行させるために必要なコニング情報※1 も集中表示することが可能(図3)。

③レーダー画像・Inland AIS※2 情報やコニング情報をCFカードに保存しパソコンで再生可能。

④他船舶の映像も、優れた信号処理により見やすく表示。

⑤方位情報を使用した信号処理により、外洋における不要な波浪映像を低減し、必要な物標の識別しやすさを大幅に改善。

これからも、安全航行に寄与するソリューションを提供していきます。

図2 予測線描画レーダー画面
図2 予測線描画レーダー画面
図3 コニング情報表示画面
図3 コニング情報表示画面

※1コニング情報:連結隻情報、対地船速、水深、舵角、船体回頭率、操舵情報、風速情報など

※2 Inland AIS:河川交通情報を含む他船情報表示装置

顧客満足度向上のための取り組み

日清紡マイクロデバイス(株) 川越事業所は、提供する製品やサービスがお客さまからどのように評価されているかを検証するために、顧客満足度調査アンケートを毎年実施しています。

2021年は56社より回答をいただき、品質マネジメントシステムの運用を通じて、顧客満足向上のための改善につなげています。アンケート結果は、2021年12月の品質報告会(マネジメントレビュー)の一環として報告されました。トップマネジメントのレビューおよびアウトプットを受け、営業部門が中心となって顧客満足度の向上のための是正や改善などの対応を取っていきます。具体例として、2021年はコロナ禍回復傾向の中、旺盛な受注に対応しきれず、製品の納期調整が課題となりましたが、生産能力にあわせた受注に調整して、長期的な納期回答ができる仕組みづくりを推進しています。

顧客品質満足度の向上への取り組み

韓国のSaeron Automotive Corporation (SAC) では、顧客品質満足度の向上のために、完成車の品質指標であるCS、RS指数をモニタリングして月別指標を共有しています。また、整備する現場を訪問してお客さまの声をお聞きするとともに、お客さまのアンケート回答からフィールドクレームやその現象を把握し、分析した結果を報告書にまとめ、クレーム改善に取り組んでいます。

同社では、クレーム改善・防止だけでなく、お客さまの安全と品質確認のためにダイナモおよび物性評価などを行っています。車種別にブレーキパッドの摩耗度、摩擦係数、せん断強度などさまざまな試験項目について信頼性管理の書類をシステムメーカーに提出しており、関連試験をすべて通過した製品をお客さまに提供し、製品に対する安全と品質を保障しています。また、せん断強度、硬度、比重、圧縮変形などの項目について日常検査を実施し、 品質管理に努めています。

顧客満足度の向上

日清紡メカトロニクス(株)は、ISO9001やIATF16949に従い、プラスチック製品、自動車部品、機械設備の各事業について毎年、品質/コスト/納期/技術力/環境貢献の5項目について顧客満足度調査を行っています。

調査結果をもとに自動車、家電等の顧客業種別ほかの切り口で分析を行い、その結果をトップマネジメントに報告し、これまでの改善の方向性や課題、問題に対して確認しています。調査の際には同社に対するご要望、ご意見も記載していただき、またお客さまから提示されたサプライヤー評価も参考にさせていただき、さらなる業務プロセスの改善を図ることで顧客満足度の向上に努めています。

CS問題となりうる情報は、南部化成(株)、海外子会社も含めて日本の品質保証部に集約、トップマネジメントに報告される体制としており、同社グループ全社の力を結集して迅速に対応し、その解決を図っています。

お客さまの安全性を重視した製品

日清紡メカトロニクス(株)は、世界中のお客さまに機械設備や自動車部品を納入しています。

機械設備は、納入先で労働災害を発生させる可能性があります。お客さまの安全確保を最優先とし、開発時、設計完了時、出荷前の各段階で、担当者に加え、自社のノウハウを最大限活用するために社内有識者も加えたメンバーでデザインレビューを行います。デザインレビューでは法令やお客さまからの設備安全要求を遵守していることを確認し、さらに設備異常時、メンテナンス時などの非定常時も念頭に置いて議論し、安全な製品の実現に努めています。

また自動車部品事業においては、安全に直結するブレーキ、エンジン部品を、高い品質で安定して提供することが使命と考えております。優れた生産工程を構築し、IATF16949マネジメントシステムで規定した仕組みで管理し、継続的な改善活動を行い、お客さま視点で厳格な品質保証体制を構築しています。

IATF16949の認定書
IATF16949の認定書
IATF16949の認定書
IATF16949の認定書

旧車部品のレストア事業への取り組み

日清紡精機広島(株)では、2020年からの継続取り組みとして、2021年10月、旧車部品の展示会(第16回Japanese Classic Car Show:JCCS、米国カリフォルニア州アナハイム)にブレーキマスターシリンダー、クラッチマスターシリンダー、ホイルシリンダー、補修用キットを出展しました。また、2021年11月に昭和レトロカ―万博2021(大阪)、2022年2月には、横浜で開催されたNostalgic 2days(日本最大級のクラシックモーターショー)に、コスモスポーツ用補修部品と、これまで量産を行ってきたブレーキシリンダーやロータリーエンジン用部品を出展しました。

多くの方に来場いただき、取材やマツダ車以外のご相談など、日清紡精機広島のPRや、新規ビジネスにつなげるきっかけを作ることができました。展示会参加は、技術の伝承と日清紡精機広島を全国の人達へ知ってもらう良い機会であり、今後もチャンスがあれば積極的に参加をしていきます。 

展示会への出展
展示会への出展

国内外の法規制対応によるお客さまへの「品質・安全性」を確保

日清紡ケミカル(株)では、世界各地への営業活動を通じて、化学品の販売を展開しています。

近年、安全や環境保護を重視する観点から、化学品に関する法規制の強化が進むなか、危険有害性に関する分類基準及びラベル表示や安全データシートの内容を調和させ、世界的に統一されたルール(GHS)を提供する動きがあります。

一方で、従前からの各国独自の化学品の輸入規則や規制法令や、欧州地域で運用されている化学物質の総合的な制度(REACH規則)などが入り交じり、化学品を輸出するうえで非常に複雑な法規制を適切に理解し遵守することが重要となっています。

同社は、最新の法規制に対して製品やサービスの適合性をタイムリーに判断するため、世界各国の法規制の改定情報、規制値などの最新情報を確認できる外部データベースの利用を開始しました。各国の法規制に沿った営業・販売活動を適正に進めることで、お客さまへの「品質・安全性」の確保に努めていきます。

品質マネジメントシステムIATF16949認証取得による顧客信頼度向上

カーボンニュートラルを実現する技術の一つとして注目を集める燃料電池分野では、FCV(燃料電池自動車)の開発が世界中で行われていますが、特にバス・トラックのような長距離を走る車両に相性が良いと考えられています。国内でも燃料電池バスの販売が開始され、路線バスとしての運用が始まっています。

日清紡ケミカル(株)では、これまで複数の有力メーカーと共同開発を進めており、カーボンセパレータへの引き合いもグローバルで旺盛な状況です。今回、数多い車両向けの引き合いに応え、また商業化に備えて、自動車産業品質マネジメントシステム規格:IATF16949の認証を2021年11月に取得致しました。この品質マネジメントシステムの活動を通じて品質をさらに向上させ、ユーザーの信頼度アップとFCV向けカーボンセパレータの更なる採用獲得につなげていきます。

IATF16949の認定書
IATF16949の認定書