安全と健康

日清紡グループは労働安全の行動指針である「安全最優先を基本として事業活動に取り組む」との考えに立ち、計画的な安全衛生活動を実施することで、一人ひとりの心身の健康管理の推進と安全で働きやすい職場環境の形成を目指しています。

安全衛生活動

2017年度は、安全衛生目標を「重大災害※10件」「国内休業度数率※20.3以下」「海外休業度数率0.2以下(TMDグループを除く※3)」として活動に取り組みました。

この目標達成のため、「『安全はすべてに優先する』意識の浸透」と「リスクアセスメント(作業、設備、化学物質)の推進の継続」「点検・異常処置時の作業標準やルールの徹底」を重点方針としてグループ各社に展開しました。

各事業所では、年度計画に従い、計画的に作業、設備、化学物質に対するリスクアセスメントを行い、優先順位を決めて予防対策を順次実施し、危険予知トレーニングやヒヤリハット報告などの小集団活動を通じて、災害の防止に努めています。

さらに、リスクアセスメントの考え方や実施方法について研修会を開催し、各社の安全担当者の理解を深め、レベルアップに取り組んでいます。また災害が発生した際には、速やかに再発防止対策を行うとともに労働災害発生報告をグループ全体に展開し、類似災害の防止を図っています。

※1 重大災害:当社では「重大災害」を「障害等級6級以上の災害」としてきましたが、労働安全衛生規則 で「重大な労働災害」が「死亡および障害等級7級以上」と定められたので、これに合わせ「障害等級7級以上の災害」に変更しました。

※2 休業度数率:労働時間100万時間あたりの労働災害による死傷者数で休業災害発生の頻度を表す指標

※3 TMDグループは災害発生頻度を把握する基準が異なるため、別管理をしています。

労働災害の発生状況

2017年度に重大災害の発生はありませんでした。

災害の発生頻度を表す休業度数率は、国内事業所については国内の製造業平均値を下回る0.49となりましたが、2016年度の0.39に比べ悪化しました。海外事業所については0.53となり、2016年度の0.71に比べ改善しました。災害の多い事業所については、引き続き重点指導を実施し、グループ全体の安全管理レベルの向上に努めていきます。

休業度数率推移

日清紡精密機器(上海)での教育風景

海外事業所の活動

日清紡グループのグローバル化が進展し、海外の事業所数は国内を上回っています。国内事業所で発生した労働災害の再発防止の取り組みを海外全事業所においても展開するよう、グループ各社の経営層や安全事務局が現地で指導しています。

また、日清紡ブレーキの危険体感教育機材を2017年度は、中国と英国にある事業所にも展開し、災害を疑似体験することで作業員一人ひとりの危険感受性を高め、安全意識の向上を図りました。

また、化学物質の危険性の周知と保護具使用の徹底を継続し、健康障害の防止にも努めています。

安全衛生監査

日清紡グループでは、国内製造事業所を対象に定期安全衛生監査を実施しています。当社安全衛生管理グループ、労働組合、各事業代表の安全衛生管理責任者、他事業所の安全衛生管理者で編成した監査チームが、対象事業所の安全衛生管理状況を確認しています。2017年度は30製造事業所の定期安全衛生監査を実施しました。これらの監査結果は年度末に総括監査報告としてまとめ、災害リスクの分析結果や優良な活動事例をグループ内に展開し、翌年度の労働安全衛生活動に活かしています。

2018年度からは、海外事業所についても順次、安全衛生監査を実施していきます。

マネジメントレビュー

日清紡グループの安全衛生目標の達成状況、労働災害の発生状況、安全衛生監査結果などについて、当社経営戦略会議でマネジメントレビューを実施するとともに翌年度の活動方針、目標の設定を行っています。

日清紡ブレーキ KKマッピング

KKマッピングとは、簡単なアンケートにより社員の危険感受性(危険を危険と感じられる力)、危険敢行性(危険と認識しても、ついやってしまうという傾向)を評価し、「安全人間タイプ」「チャレンジャータイプ」「新人作業者タイプ」「要注意人物タイプ」に分類するツールです。この結果を活用することで職場改善や効果的な安全教育が可能となり、ひいてはヒューマンエラーによる労働災害撲滅が期待できます。日清紡ブレーキ(株)では2016年からKKマッピングを導入し、 まず国内外社員の1割を対象に実施しました。その結果KKマッピングで得られた評価の信頼性が検証できたため、2017年は館林事業所の全社員を対象に実施しました。2018年はこの結果を活用し、危険感受性改善、危険敢行性改善のための教育を推進していく予定です。

日清紡精密機器(上海)での教育風景

日清紡テキスタイル 安全活動

日清紡テキスタイル(株)は2015年より、国内外子会社を含めたカイゼン活動"T-KAIZEN"に取り組んでいます。

スローガン"Passion For Our Future"(情熱を持って未来へ)とロゴマークを定め、社長のビデオメッセージを展開して全員参加の活動を呼びかけました。 まず管理職層による改善提案活動から始め、現在は「トヨタ生産方式」をベースに外部コンサルタントを導入し、国内事業所だけでなくインドネシア子会社においても現場力強化を目指しています。

外部コンサルタントによる指導(インドネシア子会社)
外部コンサルタントによる指導(インドネシア子会社)

また、「安全はすべてに優先する」との考えのもと、"T-KAIZEN"の一環として安全活動に取り組んでいます。「5S」「標準作業書」「なぜなぜ分析」「小集団活動」などの手法の活用に加え、労災発生職場に対して「特別安全監査」を実施、さらに「労災再現ビデオ」を制作、展開して労働災害撲滅に取り組んでいます。

健康管理

新日本無線 健康経営優良法人〜ホワイト500〜の認定取得

新日本無線(株)は、2016年4月から「ヘルシーカンパニー」の実現を目指した健康経営を進めています。その取り組みが評価され、2017年度に引き続き2018年度も「健康経営優良法人〜ホワイト500〜」に認定されました。本認定は経済産業省と日本健康会議が共同で、優良な健康経営を実践している大規模法人を顕彰するものです。

同社のヘルシーカンパニー実現に向けた活動は2年目に入り、従来から実施していた「受動喫煙対策」、「+10ウォーキングチャレンジ」(これまでより10分だけ多く歩くことで運動不足の解消を目指す活動)などに加えて、2017年度は新たに「健康(ヘルポ)ポイント」制度をスタートさせました。この制度は健康への自主的な取り組みに対するインセンティブとして、さまざまな物品の購入などに使えるポイントを付与し、健康増進を目指す社員を応援するものです。初年度は約4割の社員がこの活動に参加しています。

今後もこうしたさまざまな施策や企画などを通して「ヘルシーカンパニー」の実現を目指していきます。

「健康経営優良法人〜ホワイト500〜」認定証
「健康経営優良法人〜ホワイト500〜」認定証
「健康(へルポ)ポイント」告知ポスター
「健康(へルポ)ポイント」告知ポスター