水資源

水資源の使用量

水資源の使用量は紙製品事業の譲渡により、10.5百万㎥(前年比60%減)、売上あたりの水使用量は20.6㎥/百万円(前年度比58%減)、水のリサイクル量は0.815百万㎥(前年度比48%減)となりました。

紙製品事業を除いた比較では、水の使用量は前年度比10%減少、売上あたりの水使用量は前年度比13%減少しました。主として、精密機器事業とエレクトロニクス事業で水資源の効率的利用が進んだ結果です。

水のリサイクル量は、前年度比6%増加しました。主として、佐賀エレクトロニックス(株)でのリサイクル促進によるものです。

水使用量と売上あたり水使用量

水リサイクル量の推移

事業別の水使用量は比率が最も高かった紙製品事業の譲渡により、繊維事業が全体の68%となりました。

事業別水使用量の推移

事業別水使用量の推移

排水の有効利用

佐賀エレクトロニックス

佐賀エレクトロニックス(株)は、ウェハダイシング工程(ウェハ上に形成された集積回路などを切り出し、チップ化する工程)で洗浄用に純水および上水を大量に使用しており、その排水には多量の微粉末シリコンが含まれています。排水はこれまで下水として処分していましたが、①貯水時の汚物沈殿処理 ②ろ過 ③精密ろ過(1.0μmフィルター)の工程を経て、ダイシングの洗浄水として上水の代わりに再利用することにしました。その結果、排水および上水とも削減量が月3,000㎥に達しました。

Nisshinbo Automotive Manufacturing

米国のNisshinbo Automotive Manufacturing Inc.(NAMI)は、排水中の揮発性有機化合物(VOC)を低減するための炭素ろ過システムを導入しました。これは排水中に含まれるVOCを活性炭に付着させることによって取り除くシステムで、砂ろ過器や逆浸透システムも搭載されており固形分などの不純物も除去できます。このシステムにより、排水の一部を工業用水としてリサイクルすることが可能となり、製品1トンあたりの工業用水使用量が13㎥から10㎥に削減できました。

水リスクの把握

日清紡ホールディングス(株)はWorld Resources Institute Aqueductを使用し、グループ内のグローバル主要拠点35拠点の水リスクの把握を実施し、当社グループ環境経営推進担当者会議で情報を共有しました。

これからも各拠点で把握している実態との整合性を確認するとともに、サプライチェーンでのリスク評価を進めていきます。

※World Resources Institute Aqueduct:世界資源研究所が開発・発表した水リスク情報を無料で提供するツール

持続可能なコットンの生産

日清紡テキスタイル(株)の子会社Nisshinbo Do Brasil Industria Textil LTDA.は2017年度、PT.Nikawa Textile Industry(2016年度登録)に続き、ベターコットンイニシアチブ(BCI)のメンバーとして登録されました。

BCIは「持続可能なコットンの生産」を包括的に目指すNGOで、効率的な水の使用、農薬使用量の削減、生産農家の収益性向上など、具体的な目標を設定した戦略的アプローチが特徴です。海外ではアディダスやH&M、イケア、ナイキ、リーバイスといった多くのグローバル企業が参加しています。

今後も持続可能な原料の調達を通じて地球環境への負荷低減に取り組んでいきます。