化学物質管理

化学物質の取扱量

PRTR対象物質取扱量は紙製品事業の譲渡により、3,390 t(前年度比4%減)となりました。

紙製品事業を除いた比較では、前年度比3%減少となりました。

PRTR対象物質取扱量のうち主要な物質は、ブレーキ原料のアンチモン(842 t)とクロム(458 t)、ウレタンの主原料であるメチレンビス(4,1-フェニレン)=ジイソシアネート(955 t)です。

※PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)対象物質:「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」に基づく制度の対象物質で、排出量・移動量の届出を義務付けられている物質

事業別では、ブレーキ事業がグループ全体の52%を占めています。

PRTR対象物質取扱量の推移

PRTR対象物質取扱量の推移

事業別PRTR対象物質取扱量

事業別PRTR対象物質取扱量

化学物質の排出量

日清紡グループのPRTR対象物質の環境への排出量は、39.5 t(前年度比6%増)、売上あたり排出量は、0.077kg/百万円(前年度比8%増)となりました。

紙製品事業を除いた比較では、排出量は前年度比7%増加、売上あたり排出量は前年度比3%増加となりました。これは主として、精密機器事業、エレクトロニクス事業でトルエン、キシレンの排出量が増加したことによるものです。

PRTR対象物質排出量と売上あたりPRTR対象物質排出量の推移

PRTR対象物質排出量と売上あたりPRTR対象物質排出量の推移

化学物質別の排出内訳

物質名 排出量(t) 比率
トルエン 18.2 46.1%
キシレン  9.7 24.6%
エチルベンゼン  4.7 11.9%
ヘキサメチレンテトラミン  2.0 5.1%
フェノール  1.8 4.6%
アンチモン  1.5 3.8%
その他  1.6 3.9%

物質別の排出量では、トルエンが最も多く46%を占めています。

事業別内訳では、トルエン、キシレン、エチルベンゼンを排出している精密機器事業の比率が59%となりました。一方、同事業ではジクロロメタンの代替が完了し、排出がなくなりました。

事業別PRTR対象物質排出量

事業別PRTR対象物質排出量

排水の浄化

日清紡グループの売上あたりのSS(水中の浮遊物質)排出量は紙製品事業の譲渡により、0.16kg/百万円(前年度比43%減)、売上あたりのCOD排出量は0.28kg/百万円(前年度比63%減)でした。

紙製品事業を除いた比較では、売上あたりのSS排出量は前年度比微増となりました。また、売上あたりのCOD排出量は前年度比微減となりました。

※COD(Chemical Oxygen Demand):水質の汚濁状況を示す指標で、化学的酸素要求量または化学的酸素消費量

排水の浄化

大気への排出

日清紡グループの売上あたりのSOx(硫黄酸化物)排出量は0.54kg/百万円(前年度同等)でした。売上あたりのNOx(窒素酸化物)排出量は0.58kg/百万円(前年度比5%減)、同VOC排出量は0.17kg/百万円(前年度比6%増)、同ばいじん排出量は0.13kg/百万円(前年度同等)でした。

紙製品事業を除いた比較では、売上あたりのSOx排出量は、前年度比7%減少しました。主として、Thai NJR Co., Ltd.でボイラー燃料を重油からLPGへ変更したことによるものです。売上あたりのNOxは前年度比2%減少しました。売上あたりVOC排出量、同ばいじん排出量は前年度とほぼ同等でした。

※VOC(Volatile Organic Compounds):トルエン等の揮発性有機化合物

大気への排出

繊維加工のPFOAフリー化

繊維の撥水加工などに用いられるフッ素薬剤には、PFOA(パーフルオロオクタン酸)が微量含まれているものがあります。PFOAは環境残留性、生体蓄積性が指摘され、日清紡テキスタイル(株)ではいち早くPFOAフリー化に着手し、2017年度からは国内外ともにPFOA使用を中止、PFOAフリーの加工に切り替えを完了しました。