人形町通りから明治座方面にほぼ東西に250m余り、 これが名高い下町の散歩道「甘酒横丁」である。 |
明治の初め頃にこの横丁の入り口の南側に尾張屋という甘酒屋があったことから昔は『甘酒屋横丁』と呼ばれていた。 当時の横丁は今より南に位置しており、道幅もせまい小路であった。 明治の頃この界隈には水天宮様をはじめ久松町には明治座が櫓をあげており、近くには「末廣亭」「喜扇亭」「鈴本亭」の寄席が客を集めていた。 また穀物取引所の米屋町、日本橋の川岸一帯の魚河岸、兜町の証券取引所が隣接していることからもこの界隈が賑わっていた 関東大震災後の区画整理で現在のような道幅になり、呼び名も『甘酒横丁』と親しまれ人々に呼びつがれている。 |
黙々とつづらに漆を塗る、 軽快なリズムで鯛焼きを焼く、 炭火にこだわりじっくりと煎餅を焼く、 三味線修理に精を出している... 様々な姿がこの横丁の独特の雰囲気を演出している |