省エネルギー

燃料別エネルギー使用量

日清紡グループのエネルギー使用量は10.36百万GJで、前年度比13%減少しました。売上あたりの使用エネルギーは20.24GJ/百万円となり、前年度比10%減少しました。これは紙製品事業の譲渡によるものです。

紙製品事業を除いた比較では、エネルギー使用量は前年度比1%増加し、売上あたりの使用エネルギーは2%減少となりました。主として、ブレーキ事業、精密機器事業でのエネルギー使用量増加によるものです。

燃料別では、使用エネルギー全体の75%が購入電力でした。また、使用エネルギー全体の16%が繊維事業のインドネシア子会社2社(PT. Nisshinbo IndonesiaおよびPT. Nikawa Textile Industry)で使用している石炭によるものでした。

エネルギー使用量と売上あたりのエネルギー使用量の推移

エネルギー使用量と売上あたりのエネルギー使用量の推移

事業別エネルギー使用量

エネルギーを最も多く使用したのはブレーキ事業で、次いで繊維事業でした。

事業別エネルギー使用量

事業別エネルギー使用量

LED照明の導入加速

2017年度1年間の新たなLED化による省エネ効果は、日清紡グループ全体で下表の通り2,944MWhとなりました。

電力削減量

事業区分 削減量(MWh)
エレクトロニクス事業 194
ブレーキ事業 1,623
精密機器事業 820
化学品事業 6
繊維事業 301
合計 2,944

工場内照明のLED化

Nisshinbo Do Brasil Industria Textil LTDA.は、2016年3月から工場内照明のLED化を進めています。

2016年度は第3工場の蛍光灯2,187本を全てLED化し、2017年度は第1・第2工場の3,336本のうち2,240本をLED化しました。LED化による節電量は全体で905MWhとなりました。

2018年末にはすべての蛍光灯をLED化する計画です。

中国清潔生産促進法に基づく認証取得

中国にある日清紡ブレーキ(株)の子会社 日清紡賽龍(常熟)汽車部件有限公司(NSC)は、2018年2月、清潔生産促進法に基づく国家認証「清潔生産認証」を取得しました。

この認証は、エネルギーと資源の効率的な利用のため省エネルギー、省資源、廃棄物削減などの活動を奨励しその効果が認められた企業に対して地方行政機関から与えられるものです。同社は環境負荷低減活動として、汚水再処理設備を設置し、最終処理水を工場内のコーティング工程で再利用することにより水使用量を1日あたり12 t削減しました。また、建屋内外の照明をLED化し、年間35MWhの節電を実現しました。その活動の効果が認められ、蘇州市環境局から認証が与えられました。

蛍光灯
汚水再処理設備
LED
屋外LED照明

蓄電システムの導入

韓国のSaeron Automotive Corporation (SAC) は2017年、政府が推進するエネルギー融合システムESS(Energy Storage System)支援事業に応募して事業承認を受け、2017年11月に変電室内に蓄電システムを設置しました。電力料金が安い深夜の時間帯に充電し、昼間の時間帯に使用することで電力デマンドおよび電気料金の低減につなげ、2018年3月には電気料金が約1,480万ウォン削減できました。

ESS支援事業には約200社が応募し、事業承認を受けることができたのはそのうち15社でした。また、同社の事業はESS支援事業の優秀事例に選定され、韓国エネルギー公団発行の冊子にも紹介されました。

設置した蓄電システム
設置した蓄電システム
ESSモニタリング画面
ESSモニタリング画面

切断機変更による消費電力低減

南部化成(株)大井川事業所は、押出成形機の切断機をチップソー(丸鋸刃)式からナイフ(丸刃)式へ変更しました。押出成形で直線的に連続して成形されたものを一定長に切断する装置としてはチップソーが一般的ですが、チップソーの刃の厚さ分の切断しろが切粉(切断くず)となるため、集塵機の併設が不可欠です。今回導入したナイフ式切断機では切粉が発生しないため集塵機が不要となり、年間15MWhが節電できました。あわせて切粉分の資源削減のほか、エアブロー処理やバリ取り工程が不要となりました。

チップソー式切断機
チップソー式切断機
ナイフ式切断機
ナイフ式切断機

空調省エネシステム導入

日清紡ケミカル(株)千葉事業所は、2017年9月に空調省エネシステムを導入しました。このシステムは空調機の運転状態を監視し、きめ細かく制御することで使用電力の低減を図るものです。また電力デマンドも監視しその予想値が目標値に近づいた場合には、一時的に各空調機の運転を抑え、電力デマンドの上昇を抑制します。これにより同事業所は、2017年度に契約電力の引き下げと42MWhの節電を実現しました。

空調省エネシステム

空調省エネシステム

冷却水用ポンプの更新

THAI NJR CO., LTD.は冷却水用にポンプを4台保有し、うち3台を稼働してきましたが、ポンプ3台では冷却水の供給が過剰で、2台では不足する状況でした。そこで、休止中のポンプをインバーター制御のポンプに更新するとともに使用圧力の適正化を図りました。その結果、ポンプ2台の稼働で対応できるようになり、2017年度173MWhの電力量の削減が実現しました。

日清紡グループは今後も、国内外の生産拠点で環境負荷低減を目指した活動を実践していきます。